ソフトウエアのバージョンアップで機能追加を続けているSeestarS50に、今度は赤道儀モードが追加された。SeestarS50は手軽に楽しめる経緯台型の電子観望望遠鏡だが、ネットでは一部の熱心な(?)ユーザーが非公式で赤道儀モードを運用しているという情報があり興味はあったのだが、赤道儀として運用するには、本体を傾斜して設置する必要があり、マウント部分に追加パーツが必要になるため、手軽さが損なわれるのを嫌って試さずにいた。

今回、メーカーで正式に赤道儀モードがサポートされたので、一度は試しておこうということでトライしてみた。まず問題になるのは、どうやって北極星方向にモータの回転軸を傾けるかというところ。単純に雲台を追加して傾けると、標準の小型三脚ではバランスが悪く転倒の危険性が高い。かといって、大型の三脚に変えたりバランスウエイトを付けたりしては、SeestarS50の携帯性・設置のしやすさが損なわれてしまう。

ということで、調整機能は無いが、こちらのプレートで簡易的に傾けることにした。
その他に、マウント固定ネジとM10のワッシャーを用意。
3/8インチネジのタップ加工用にこちらも入手







電源を投入し、赤道儀モードに設定すると天頂付近を3か所ほど自動で撮影し、プレートソルブして極軸のずれを表示してくれる。良くできている...

微動装置を省略したので、極軸のずれは三脚の方向と足の長さを変えて合わせることになる。あまり厳密な調整はできないが、SeestarS50は10秒程度の短時間露光なので多分問題ないと思う...

キャリブレーション後は、これまでと同様に電子観望が楽しめる。ここで赤道儀モードのメリットは何かということになるのだが、経緯台モードでは、スタッキングで長時間露光すると視野回転に伴いスタックされない領域が発生してしまっていた。

今回、赤道儀モードでスタッキングしたところ、赤道儀モードでも追尾制度の関係である程度画質低下エリアが発生してしまうようだが、経緯台モードより少ない領域で済むようだ。





できるだけ手軽に設置できるようにアングルプレートを用いたが、やはり設置のし易さは経緯台モードが上。目的が電子観望であれば経緯台モードで問題ないと思う。ただ、長時間の写真撮影で結果も残したいという場合は赤道儀モードが良いだろう。目的に応じて使い分けしたい。
おしまい。


