でんでんのブログ

釣り、バイク、キャンピングカー、天体写真など記録を兼ねて...

ZTF彗星 苦戦中

話題のZTF彗星が見ごろを迎え、天気さえよければ出撃しようと準備している。今回、彗星の撮影に初めて挑戦しているが、星雲や銀河の撮影とは違った難しさがわかってきた。とりあえず最初の頃の結果はこんな感じ。

BORG107FLにて撮影

あまり深く考えず、撮れるだけ撮ってステライメージでコンポジットするというこれまでの星空撮影と同じ流れ。画像処理した後にわかったがBORG107FLの600mmでは既にテールが画角からはみ出していた。

あと、テールの形状が結構短時間で変化するため、長時間露光しすぎると動きのあるガス部分の形状がぼやけてしまうことが判った。ただ、あまり短時間だと露光不足で淡い階調が出ないので、この辺は持っている機材の光学性能とのバランスになってくるようだ。

 

この辺りを踏まえつつ、直近の収穫がこちら。

BORG107FLにて撮影。20枚コンポジット

ゲインを上げ、コンポジット枚数を20枚に減らしてみたところ途中で分かれたテール形状が見えるようになった。彗星自体も前回撮影から数日でずいぶん形状が変わっていることが判る。ただ、やはり露光量が少ないためかなりノイズが多く、テールの細かい形状などはノイズに埋もれてしまっているらしい。

試しに30枚コンポジットしたものがこちら

BORG107FLにて撮影。30枚コンポジット

20枚に比べるとノイズが減った分、全体的なコントラストは上げられるが、テール形状はのっぺりした感じ...レデューサーでF値を上げて試したいところ。(が、持ってない...)

 

前回の結果から355mmのBORG45EDIIも投入。これでも画角としてはギリギリっぽい。いろいろ試したがこちらは30枚コンポジットがよさそうだった。

BORG45EDIIにて撮影。30枚コンポジット

こちらは鏡筒の口径が45mmと小型であるため露光量としてはさらに厳しく荒れた画質になってしまった。あとはカメラのゲインと露光時間でバランスの良いところを探るといったところか。いずれにせよ、これからしばらくは彗星撮影で遊べそうである。

ただ、気を付けないと「もっといいレンズ、もっといいカメラ」という沼にはまりかねない...

 

機材が凍り付く...これでも動き続けるのはすごい

それにしても寒い!機材に霜(というか氷)が付き、机も凍り光学マウスの動きが怪しくなることがあったので今回からトラックボールに変更。これは寒い中調子よく動いてくれた!

 

おしまい。