以前の記事で書いたように、天体写真の撮影は事前に撮影対象をリストアップしていくのだが、今月は事前のリストアップにNINAを使ってみたところ非常に簡単で便利であった。
以前の記事↓
手順は以下の通り。
[スカイアトラス]で対象をリストアップ
↓
[フレーミング]で撮影範囲(画角)、回転角度を確認/調整
↓
[シーケンス]に追加。撮影順番に並べ替える
NINAのスカイアトラスは、撮像対象を直接指定する他に、高度/見かけサイズ/タイプ/照度といった条件で検索が可能。
フレーミング画面では、鏡筒の焦点距離とイメージセンササイズに応じて視野枠が表示されるので、位置と回転角を調整して構図を決める。構図が決まれば[目標をシーケンスに追加]ボタンを押すと、対象がシーケンスに追加される。
こうして作ったシーケンスを[目標セット]として保存しておく。事前準備は以上。
現地では[目標セット]を読み込んでシーケンスを順番に実行していく。各シーケンスではプレートソルブにより事前に決めた視野に自動導入が行われる。私は回転装置がないため回転方向の調整は手動になる...以前に比べ、撮影計画から撮影まで全てNINAで完結できるようになりとても快適になった。
撮影では大きなトラブルは無かったが、EdgeHD800のガイドエラーは多く、あまり改善していなかった。
M74は初挑戦だったが、かなり暗く露光時間が全く足りていない。本気で撮るなら一晩に1つの対象に集中した方が良さそう。
スカイアトラスでリストアップされるまで知らなかったPK164+31.1(ヘッドホン星雲)も初挑戦。こちらもかなり暗く露光時間が足りず。明け方曇ったため途中で終了となった。次回再挑戦する。
前回、構図が悪く下半身が切れてしまっていたライオン星雲に再挑戦。トータル2時間の露光となったが、これくらい稼げるとノイズ感もかなり少なくなる。
クラゲ星雲もトータル2時間越え。特にトラブルが無ければ2時間露光程度で一晩に2~3の対象を撮影できる。
IC1396は以前にも撮ったが今回は露光時間を増やして撮影。毎回疑問に思うがどこが [ぞうの鼻]なんだろう?
この日は朝4時頃までは良く晴れてほぼ一晩中撮影を楽しむことができた。さすがに11月に入りかなりの冷え込みと機材の結露が激しくなってきた。
おしまい。
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