でんでんのブログ

釣り、バイク、キャンピングカー、天体写真など記録を兼ねて...

11月観測会 天体撮影準備でNINAの利用、M74、ヘッドホン星雲、クラゲ星雲、他

以前の記事で書いたように、天体写真の撮影は事前に撮影対象をリストアップしていくのだが、今月は事前のリストアップにNINAを使ってみたところ非常に簡単で便利であった。

以前の記事↓

dendenpu.hatenablog.com

 

手順は以下の通り。

[スカイアトラス]で対象をリストアップ

[フレーミング]で撮影範囲(画角)、回転角度を確認/調整

[シーケンス]に追加。撮影順番に並べ替える

 

スカイアトラスで対象を選んでいるところ

NINAのスカイアトラスは、撮像対象を直接指定する他に、高度/見かけサイズ/タイプ/照度といった条件で検索が可能。

気に入った対象を[構図撮り支援に設定]を押すとフレーミング画面に送られる

フレーミング画面で、視野範囲枠の位置と角度を合わせる。

フレーミング画面では、鏡筒の焦点距離とイメージセンササイズに応じて視野枠が表示されるので、位置と回転角を調整して構図を決める。構図が決まれば[目標をシーケンスに追加]ボタンを押すと、対象がシーケンスに追加される。

出没グラフを参考に、撮影する順番に並べ替える。

こうして作ったシーケンスを[目標セット]として保存しておく。事前準備は以上。

 

現地では[目標セット]を読み込んでシーケンスを順番に実行していく。各シーケンスではプレートソルブにより事前に決めた視野に自動導入が行われる。私は回転装置がないため回転方向の調整は手動になる...以前に比べ、撮影計画から撮影まで全てNINAで完結できるようになりとても快適になった。

 

撮影では大きなトラブルは無かったが、EdgeHD800のガイドエラーは多く、あまり改善していなかった。

ガイドエラーで撮った写真の半分以上が使えず

M74は初挑戦だったが、かなり暗く露光時間が全く足りていない。本気で撮るなら一晩に1つの対象に集中した方が良さそう。

ちょっとマイナーなヘッドホン星雲。雲が出て途中終了。

スカイアトラスでリストアップされるまで知らなかったPK164+31.1(ヘッドホン星雲)も初挑戦。こちらもかなり暗く露光時間が足りず。明け方曇ったため途中で終了となった。次回再挑戦する。

再挑戦のライオン星雲。今回は全身が入る構図で。

前回、構図が悪く下半身が切れてしまっていたライオン星雲に再挑戦。トータル2時間の露光となったが、これくらい稼げるとノイズ感もかなり少なくなる。

IC443 クラゲ星雲

クラゲ星雲もトータル2時間越え。特にトラブルが無ければ2時間露光程度で一晩に2~3の対象を撮影できる。

 

IC1396  どう見ると「ぞうの鼻」に見えるのだろう...

IC1396は以前にも撮ったが今回は露光時間を増やして撮影。毎回疑問に思うがどこが [ぞうの鼻]なんだろう?

NGC1499 カリフォルニア星雲

この日は朝4時頃までは良く晴れてほぼ一晩中撮影を楽しむことができた。さすがに11月に入りかなりの冷え込みと機材の結露が激しくなってきた。

かなり冷え込んできた

ついにストーブ登場。これからの観測には必需品。上に載っているのは夜食のカレーうどん

機材は夜露でびしょ濡れ。故障しないか心配...

結露防止にヒーターを仕込んだ自作フードが良い仕事をしてくれる。

 

おしまい。

 

過去の写真→ star - Google ドライブ