でんでんのブログ

釣り、バイク、キャンピングカー、天体写真など記録を兼ねて...

子午線越え前後の安定性について

前回の観測で子午線をまたいで撮影を行ったときにガイドエラーが発生したりガイドが安定しないということがあったが、現象としては2つに分けられる。

 

(1)子午線を超えて鏡筒を反転したとき、オートガイドが誤動作する

(2)子午線の前後でオートガイドの安定性が変わる

 

2つのうち、(1)は何となく原因の想像はついていたのだが、最近使い始めたPHD2の設定の問題だと思われる。

PHD2のオプション設定画面

ありました。これにチェックを入れれば解決するのか?そもそもPHD2はどうやって鏡筒の向き、反転の有無を把握しているのか?という疑問が少し残っているが、今のところはチェックを入れてオプション設定画面をそっと閉じておいた。

もう一つの問題、ガイドはしているが鏡筒の向きにより安定性が変わるという点については、架台のバランスの問題ではなかろうかと思い、ネットで赤道儀のバランスのとり方についてあれこれ下調べし、実験を兼ねて観測に出かけた。

良い天気で徹夜で観測できた

 

試すのは、これまでは架台の設営時にバランスウエイトをだいたい均等にバランスがとれるように設置していたが、バックラッシュの影響を少なくするためにわざと少しアンバランスにして安定性を上げようというもの。

具体的には

・東側の空を観測するとき(=鏡筒が西側、バランスウエイトが東側の時)はバランスウエイト側を重くする

・西側の空を観測するとき(=鏡筒が東側、バランスウエイトが西側の時)はバランスウエイト側を軽くする

ということを試す。

子午線を跨ぐたびにバランスウエイトの位置を調整しなければいけないのは手間だが、安定性と引き換えなら我慢します...

 

で、結果の方は、子午線のどちら側の観測でも見事に安定してガイドしていて効果は出たようだ。これからどんどん日が長く(=夜が短く)なるので、子午線越えを気にせず観測できるのは非常に重要。

※観測中のガイドグラフの写真を誤って消してしまったので効果確認結果がありませんが、安定してましたよ、本当に...

 

おしまい